インスタンスを別のデータセンターに移管¶
シンプルホスティングのインスタンスを別のデータセンターのインスタンスに移行するには、以下の数ステップで行うことができます。
ウェブサイトのソースコードとデータベースのバックアップを取る
別のデータセンターを選択してシンプルホスティングのインスタンスを作成する
古いインスタンスから仮想ホストを取り除き、新しいインスタンスで再度作成する
ウェブサイトのソースコードを新しいインスタンスにアップロードし、データベースをインポートする
ドメインのDNSレコードを新しいインスタンスのウェブサイトに関連付けるように編集する
データセンターを変更するなどの理由でインスタンスを変更すると、DNSレコード変更の影響でそのインスタンス上で運営しているサービスが数時間使用できなくなる可能性がありますのでご注意ください。また、新しいインスタンスで仮想ホストを作成する前に、以前使用していたインスタンス上で仮想ホストを削除するようにしてください。ダウンタイムを極力短くするために、移行作業を始める前にDNSレコードのTTLを短くしてみてください。
ウェブサイトのソースファイルのバックアップ¶
インスタンス上の仮想ホストにアップロードされているウェブサイトのソースファイルとデータベースを、FileZillaなどsFTPクライアントを使用してダウンロードする必要があります。
シンプルホスティングのインスタンスと接続するには、以下の情報を知っておく必要があります。
ホスト: sftp.sdX.gpaas.net
ポート: 22
ユーザー: インスタンスを作成後に送信される確認メールに含まれる数字がユーザーIDになります。また、インスタンスの管理ページでも確認可能です。Gandiのウェブサイトにログインする際のユーザー名ではないのでご注意ください。
SFTP パスワード: インスタンス作成中に設定したパスワードです。インスタンス管理ページのパスワード欄から必要に応じて変更をすることが可能です。
注釈
ホストとユーザーIDをシンプルホスティングのインスタンス管理ページにある「ウェブサイト」のページに表示されています。確認、接続したいウェブサイトのタブを選択し、sFTPの箇所を確認してください。
データベースのエクスポート¶
データベースをエクスポートするには、phpMyAdminやインスタンスにSSHで接続してMySQLコマンドラインを使用するなどいくつか方法があります。
例: phpMyAdmin¶
シンプルホスティングのコントロールパネルからページ上部にある「データベース」タブからphpMyAdminにアクセス
左側のカラムからエクスポートしたいデータベースを選択し、ページ上部にある「エクスポート」をクリック
Export methodから「簡易」を選択して、その他の設定はそのままにする
「実行」をクリックし、".sql"ファイルをダウンロード
例: MySQL コマンドライン¶
シンプルホスティングのインスタンスのSSHのコンソールにログイン
以下のコマンドを入力して``/srv/data/tmp/``のような書き込み権限があるディレクトリにアクセスしてください。
$ cd /srv/data/tmp
その後データベースを以下のコマンドを実行してエクスポートしてください。
$ mysqldump -u root -p name_of_base> name_of_base.sql
データベースに対応する'.sql'ファイルがインスタンスの'tmp'ディレクトリに作成され、sFTP経由で`/lamp0/tmp/`からダウンロードすることができます。
新しいインスタンスを作成¶
ウェブサイトをホスティングしたいデータセンターを選択し、上記作業を完了後、シンプルホスティングのインスタンスを作成してください。
旧インスタンスでの仮想ホストの削除¶
注釈
公開されているウェブサイトに使用されているファイルが削除されるため、ユーザーがウェブサイトにアクセスできなくなりますが、新しいインスタンス上での仮想ホストを作成するために必要なプロセスになります。
関連する仮想ホストを削除するためにインスタンスの管理ページに移動
削除したいウェブサイトを選択し、ページ上部にある「削除」をクリックしてウェブサイトを削除
削除された仮想ホストファイルは、何か問題が発生し再度同じ仮想ホストを使用する必要があった場合のために'trash'ディレクトリに移動されます。sFTP経由で'trash'ディレクトリにアクセスするには"/lamp0/trash/"パスに移動してください。SSHコンソールを使用する場合、"/srv/data/trash/"パスに移動してください。
また、ディスク容量を解放するために移管が完了すると``trash``ディレクトリから仮想ホストを削除することを忘れないようにしてください。
新しい仮想ホストを作成¶
仮想ホストがリリースされましたので、新しいインスタンスで新しく作成することができます。 ドメインのDNSレコードを編集し、シンプルホスティングのインスタンスに関連付けられているウェブサイトのアドレスに紐付けることが可能です。
新しいインスタンスにファイルをアップロード¶
仮想ホストが作成されると、sFTPを使用して新しいインスタンスにファイルをアップロードすることが可能です。
Gitユーザー向け情報¶
Gitでコードをデプロイしている場合、``git remote``でリモートレポジトリを追加し、新しいインスタンスにコードをプッシュ/デプロイすることができます。
また、以下のコマンドで新しいインスタンスにコードをデプロイすることが可能です。
$ git init
$ git remote add new ssh + git://{login}@git.dc2.gpaas.net/{vhost}.git
$ git add htdocs
$ git commit htdocs
$ git push new master
$ ssh {login}@git.dc2.gpaas.net 'deploy {vhost} .git'
データベースをインポート¶
データベースをエクスポートした時と同じ方法で、phpMyAdminやMySQLコマンドラインを使用してデータベースをインポートすることが可能です。
例: phpMyAdmin¶
シンプルホスティングのコントロールパネルからphpMyAdminにアクセス
2. ページ上にある「データベース」をクリック 3.「データベースを作成」と書かれた箇所でデータベースの名前を入力 4. 左側にあるデータベースの一覧から新しく作成したデータベースを選択し、ページ上部にある「インポート」をクリック 5. 「アップロードファイル」から自分が持っている'.sql'ファイルを選択 6. 「実行」をクリックして'.sql'ファイルをアップロード
例: MySQL コマンドライン¶
sFTPを使用してインスタンスの``tmp``ディレクトリに'.sql'ファイルをアップロードしてください。 SSHコンソール経由でログインし、``/srv/data/tmp/``ディレクトリに移動してください。
$ cd /srv/data/tmp
その後以下のコマンドを実行してください:
$ mysql -u root -p
mysql> CREATE DATABASE name_of_database;
mysql> name_of_database < name_of_database.sql
古いインスタンスの削除¶
以上で移行作業は完了です。古いインスタンスを使用していない場合は削除しても大丈夫です。削除をした後Gandiのプリペイドアカウントに自動で使用しなかった期間分の料金が日割り計算され返金されます。
移管サービス¶
自分でサーバー移管を行いたくない場合、移管作業を代行するパートナー会社が提供する移管サービスを提供することが可能です。詳細についてはGandiのカスタマーケアまでご連絡ください。